人民解放軍の内実もわからない。2022年には41人の上将(大将)がいたが、現在は5、6人まで激減という異常事態が生じている(粛清か失踪か)。
世界は新年を迎えるイベントで盛り上がったのに、大晦日の中国は多くの大都市で、集まった群衆を大量に動員された警察や警備員が規制する場面が映される。そこにあるのは、道路封鎖、検問所、鉄柵、拡声器である。
それでも各地では、群衆が風船を上げる。若者がロケット花火を打ち上げると警察が追いかけ回して逮捕。カウントダウンのデジタル時計板が、新年直前に停電になる。市民が集まった広場も、いきなり真っ暗になる。
共産党政府が恐れているのは、2022年11月の白紙運動(反政府運動)の再来・拡大である。政府は個々人には強いが、群衆には戦々恐々だ。中国国民にとっては、台湾有事などよりも、自分有事で、おそらく反日どころではないのである。
地方での無秩序な事業拡大、誰が主導した?
しかし多くの動画を見ても、どうにも隔靴掻痒の感が否めない。そこで次の3つのトピックスに絞ってみた。その方が、すっきりすると思われる。
1つは、習近平が「自己批判」を始めた、という動画である。
昨12月10日と11日、北京で中央経済工作会議が行われたが、そこでの習近平の発言の全文が人民日報に掲載された。
習近平はこのように語った。
「我々はここ数年、イメージプロジェクトや政治業績プロジェクトの是正に取り組んできた。多くの成果を上げたが、根本的な解決には至っておらず、一部地域では新たな変種も現れている。一部地域では開発区が不適切に拡大し、展示会やフォーラム活動が無秩序に発展している」
さらに習は、「数字の水増し」や「虚偽の着工」などの問題点を指摘した。こういったことを公に認めたのは初めてである。また「あるプロジェクトは完成と同時に荒廃し、ある投資は着手と同時に流産する」とも述べた。
習近平は「水増しのない成長」を追求すべきだと強調し、「現実離れした焦りや無謀な進取、段階的な負担増、無計画な事業拡大」を行う役人に対しては、厳しく責任を追及すると宣言した。
しかし、この習近平演説が発表されると、「中国世論はすぐに沸騰した」という。
「問題はこうした乱脈はそもそも『一尊』(独裁者)が全面的に主導する体制の下で展開されたものではないのか?」と。
ようするに、藪蛇だったのである。