2024年11月3日、全日本大学駅伝、1位でゴールする國學院大・上原琉翔 写真/共同通信社
(スポーツライター:酒井 政人)
連覇を目指す國學院大は野中の区間がポイント
11月2日に開催される第57回全日本大学駅伝。その「メンバーエントリー」が10月31日に発表された。区間登録選手と補員登録選手を当日3人まで交代できるが、各校の戦略が見えてきたことになる。
今大会は出雲駅伝を完勝した國學院大、同2位の早大、同3位の創価大。それから前回2位の駒大、箱根駅伝王者の青学大、ナンバー1のスピードを誇る中大が“6強”といえる状況だ。
各校は“勝利のストーリー”をどう描いているのか。当日のオーダーを予想しながら、勝負のポイントを探っていきたい。
まずは連覇を目指す國學院大だ。
1区尾熊迅斗(2年)、2区辻原輝(3年)、3区山倉良太(3年)、4区髙石樹(1年)、5区飯國新太(2年)、6区浅野結太(2年)、7区吉田蔵之介(3年)、8区上原琉翔(4年)
補員に前回2区7位の青木瑠郁(4年)、同4区4位の高山豪起(4年)、 同5区1位の野中恒亨(3年)を残しており、順当なら出雲Vメンバーの3人が投入されるだろう。スピードが魅力の青木が3区、出雲3区で留学生に食らいついた野中が7区か。
いずれにしても“切り札”となる野中の区間でアドバンテージを奪って、前回大会と出雲駅伝で優勝テープに飛び込んだ主将・上原琉翔(4年)で逃げ切りたい。