アムステルダムには、窓がいっぱい。そして、猫もいっぱいです。運河沿いの歩道を歩いていて、誰かに見られている?と視線を感じて目をやれば、たいてい猫がいます。目が合った瞬間に視線をそらす猫。こちらの2匹は、同じ方向に目をそらしました。

 ヘーゲングラハト運河沿いを歩いていて、猫と目が合いました。玄関先にいた若い男性によると、ジェニーという名前の、大家さん(部屋のオーナー)の猫だそうです。

 7人の大学生が共同生活をしているこの部屋に、毎日ジェニーはやってきます。彼女は、お母さんのような気持ちでいるそうで、時々羽目を外す青年たちに目を光らせているのです。男性は「だからジェニーは、ぼくたちにとって少しこわい猫」と、笑いながら言いました。

 地下の明かり取りの窓でしょうか。前の日にはベッドが空っぽでしたが、けさはゴージャスな猫がいました。通りかかった猫がびっくりして、「おっと」というように後ずさりしました。そして「この猫のテリトリーに入ると、怖いことになるかも」と思ったようで、回れ右をして去っていきました。