こんにちは、世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。フランスのパリと、近くの都市シャルトルで出会った猫たちをご紹介します。

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 朝、モンパルナスの小さなホテルからリュクサンブール公園を目指して歩いていると、猫に呼び止められました。「わたしのおうちは立派でしょう?」といっているような気がしたので、「すてきなところに住んでいるのね」というと、シッポを上げて得意そうな顔をしました。

 アパルトマンの2階に猫がいました。ベランダの手すり壁に乗っていた猫は、わたしが足を止めると一瞥をくれましたが、目と目が合ったあとは素知らぬふりで、それから一度もこちらを見てくれませんでした。

 セーヌ川沿いにある高級マンションのエントランスです。管理人さんの話によると、1階に住む猫で、名前はヌヌ。飼い主が外出先から戻ってくるのを予知できるエスパーな猫です。ヌヌがこの場所へ来ると、だいたい10分後には飼い主が現れるのだとか。

 こちらの会話に聞き耳を立て、ときどきチラッと振り向く以外は、ずっと向こう側を見ていました。飼い主のいる方向に意識を集中させていたのかもしれません。