玄関近くに謎の物体を置いている家がいくつもありました。秘密基地のように、その物体の中で休んでいる猫たちもいました。

 この家では植木鉢として利用されています。さて、この重そうな物体は、一体なんでしょうか?

 答えは、セメント製の洗濯槽です。洗濯機がない時代に手洗いをしていた、いわば洗濯桶です。ポルトガルのほかの地域ではほとんど見なかったこの洗濯槽を、ポルトではよく見かけました。

 ブルーのタイルが目に入ったのが先か、猫と目があったのが先か。2階の窓から猫がこちらを見ていました。耳の毛がふさふさのまだ若い猫でした。この猫にまた会いたいと思います。