小説家・北斎を売り出した二代蔦重

 北斎と蔦重の板元である耕書堂との関係が再び深まるのは、二代蔦屋重三郎の代になってから。二代蔦重は曲亭馬琴の日記などによると本名は勇介。いせや勘右衛門(板元の伊

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