「お金持ち」は今後も安泰か?
最近、日本の衰退ぶりがあらゆる分野で顕在化し、世界における各種ランキングでの日本の順位低下が話題になっている。また満足に食事もとれないような子供が多数存在するという貧困問題も深刻な社会現象として取り上げられている。
だがそのいっぽうで「お金持ち」は確実に増加傾向を示していて、平日でも街中で、旅行先で毎日を存分に楽しんでいるように見える。日本社会は確実に分断化が進んでいる証左といえよう。
しかし、こうして形成された「お金持ち」は今後も安泰だろうか。
世帯数および資産額の指数グラフを今一度見てほしい。超富裕層、富裕層のグラフは2009年から2011年にかけて大きく減少している。
2007年にファンドバブルと言われた不動産価格などの吹き上がりのあと、リーマンショックが発生。資産の多くを株式や不動産などのリスク資産で運用していた多くの個人が痛手を受けた時代だ。
あのときも変化の号砲は日銀の政策金利の利上げだった。今年がどんな年になるか大いに注目したい。