赤壁の戦い　写真／アフロ

　約1800年前、約100年にわたる三国の戦いを記録した歴史書「三国志」。そこに登場する曹操、劉備、孫権らリーダー、諸葛孔明ら智謀の軍師や勇将たちの行動は、現代を生きる私たちにもさまざまなヒントをもたらしてくれます。ビジネスはもちろん、人間関係やアフターコロナを生き抜く力を、最高の人間学「三国志」から学んでみませんか？

おどろきの逆転劇を生み出した、三国志の戦闘「奇襲ランキング」

　奇襲は、一般に強い敵の隙を突いて弱者側が勝利を収めるために計画されます。もちろん、奇襲であればすべてが成功するわけではありません。しかし、巧妙に計画・実行された奇襲は、時に絶大な効果を発揮することがあります。

　三国志の時代は、まさに乱世であり、知恵の限りを尽くして闘争が行われました。そのため、英雄たちの戦いの中には、弱者の側でありながら、あざやかな勝利を収めた事例が少なくありません。

　この記事では、弱者側が奇襲を仕掛けたことで、強者を敗北させたインパクトの大きさで、三国志の戦いの「奇襲ランキング」を提示します。弱者が知恵を発揮して、強者を叩きのめした戦いは、私たちにさまざまな叡智の形があることを教えてくれます。