新中計の発表を受けて株価下落
この中期経営計画も本来であれば昨年秋ごろに発表するはずだったが、かなり遅れての公表となった。ナンバー2のグプタ氏の退任などで社内が混乱していたことや、急激なEVシフトにブレーキがかかり始めた地域も出始めて市場動向の不透明性が高まったことなどの影響により、将来戦略を打ち出すのが遅れたように見える。
経営のスピードが重視される中、あらゆる対応が後手に回っている感は否めない。
やっと発表に持ち込めた新中期経営計画についても、攻めの姿勢は見えたものの、全体的に新鮮味と具体性に欠けた印象がある。これでは正直、日産の本当の復活にはまだ時間がかかるのではないか。
新中期経営計画発表を受け、日産の株価は25日の終値628円から、26日は同604円に下落した。市場の評価も今一つだったことが窺える。
日産の新中期経営改革について、ポイントだと筆者が感じている部分についてもう少し解説していこう。