鼻筋の通った模様のサビ猫は、愛嬌ある顔をしていました。最初は建物に隠れていましたが、呼びかけているうちに少しずつ近づいてくれました。

 丘の上にあるお屋敷前を何度か通りかかりましたが、窓にはいつも猫の姿がありました。この家のマダムは、保護猫活動を長年続けていて、怪我をしていたり高齢だったりする猫は自分で面倒を見ることにしているとのこと。奇特な方でした。