漆黒の猫の名前はニィン。花屋の店主が「大変貴重な国宝級の猫で、これが本当のシャムネコだ」ととうとうと語りはじめると、猫は姿勢を正しキリッとした顔つきになりました。それにしても、本当に深い黒で、迫力のある猫でした。首輪というよりも首飾りが立派です。

 この猫も、体格や顔つき、シッポのシュッとした感じなど総合的に見てシャムネコといっていいでしょう。

 こちらの黒猫は運動好きで積み上がった瓦の上をのぼったりおりたりしていました。筋肉を鍛えていたのかもしれません。

 三毛柄ですが、顔つきが精悍な感じでシャムネコっぽい雰囲気を醸し出しています。

 サムイ島で出会ったシャムネコたちはいかがでしたでしょうか。島だからこそ、古い血筋が守られているのかもしれません。どの猫も気品が感じられ、人々から大切にされていることに誇りを感じているように見えました。

※サムイ島への行き方
 成田空港、または羽田空港からバンコク(タイ)で乗り継ぎます。バンコクまでの飛行時間は約6時間半、バンコクからサムイ島までは約1時間10分。プーケット島とも直行便で結ばれています。

 バンコクからバスか鉄道でマレー半島を南下し、ドンサック埠頭からフェリーで行くこともできます。フェリーの所要時間は約90分です。