【小佐木島灯台】いつまでも見ていたい瀬戸内海のおだやかさ
小佐木島灯台(こさぎじまとうだい、広島県三原市)に行くときの最大の課題は、小佐木島まで行く船便です。山陽新幹線三原駅の近くにある三原港から小佐木島に行く船は1日に行きが4便、帰りが3便ありますが、ちょうどいい滞在時間になる便の組み合わせはほぼ一択です。
船をおりたら島を周回する舗装道路を半周し、以前海水浴場だったところで道を外れます。砂浜のはずれまで行くと、山をのぼっていく階段があります。
右側は急峻な崖が海面まで続いています。
港から20分ぐらい歩いて、小佐木島灯台に到着しました。建設されたのは1894年(明治27年)と、すでに130年も現役稼働しています。
石造りの灯塔は背が低いけど、明治時代前半の灯台らしく、きめ細やかで上品なデザインで、見飽きません。最近塗り直したようで、青空を背景とした本体と外壁がまぶしいです。
灯台の反対側には、瀬戸内海特有の穏やかな海面が広がっています。小佐木島の北側は、この付近には珍しく、潮流が比較的穏やかです。
聞こえるのは、風の音とかすかな波音。だれにもじゃまされない、心地よい時間を味わってください。