(写真:すべて筆者撮影)

 ぼつんとある小さな無人島に立つ灯台の風景には心ひかれるものがある。しかも島の大きさや灯台の形が違うほか、どうやって近くまで行くかもいろいろと異なるところにおもしろさがある。

 青森県の下北半島(陸奥大島灯台は厳密には下北半島とは言えない)には、4つの無人島に灯台がある。それぞれどのようなタイプかを紹介しよう。

 今回、肉眼で味わうのを基本にして、高性能な望遠レンズなどは使っていない(そもそも持っていないので)。写真は普通のコンデジ(コンパクトデジタルカメラ、ズーム倍率3倍)で撮影した。

 あなたはどの無人島灯台を気に入るだろうか。

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(地図はいずれも国土地理院)

大魚島灯台

 大魚島(およじま、おおよしま)は、下北半島西海岸から1kmちょっと沖合にあり、非常に小さく、岩しかない島に立つ灯台の姿は、とても味わい深い。個人的には4つの無人島灯台の中で一番気に入った。

 大魚島灯台は陸地から見る方法と、観光船から見る方法がある。

 海岸沿いを走る国道338号の駐車場からはこのように見える。目のいい人なら島に白いもの(灯台)があることがわかるだろう、ぐらいだ。

 もう少し近づくには、佐井村の佐井港から出ている「仏ヶ浦定期高速観光船」に乗ればいい。前掲の地図には大魚島の西(左)を通る航路(破線)が書かれているが、実際には地図に書き入れた黒線のように東(右)を通るので、行きは船の右の座席に座る必要がある。