いまや世界の懸案事項

 世界の外交サークルで「世界一多忙な外相」と囁かれる中国の王毅外相。10月に古希を迎えたばかりだが、共産党の「トップ24人」にあたる党中央政治局委員や外交分野全体のトップである党中央外交工作委員会弁公室主任にも就任しているうえに、秦剛外相の失脚に伴って外相ポストに再登板するなど、重要ポストを「一人三役」でこなしている。

 結果、王毅外相は多忙を極め、外交交渉の現場でもスケジュール調整がままならない。中国のトップに君臨する“皇帝”・習近平国家主席がそれだけ信頼を寄せているということの裏返しだが、70歳の老体だけに無理は禁物。そのまま燃え尽き、白い灰になることのないように願いたい。(作画:田楽庵、文:蛙教授)

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【田楽庵】
フリーランスイラストレーター/漫画家。
東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。別名義で週刊少年ジャンプ+(集英社)にて新人賞受賞・掲載歴あり。

【蛙教授】
編集者/ジャーナリスト
東京都生まれ。大手メディアで記者や編集者を歴任した後、独立。