2023年8月のStarlink打ち上げ(写真:UPI/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムはこのほど、通信衛星を打ち上げるためのロケットを、米起業家のイーロン・マスク氏が率いる米スペースXから調達すると発表した

26年までに人工衛星1600基打ち上げ必須

 全長70メートル、直径3.7メートルの大型ロケット「Falcon(ファルコン)9」3機の打ち上げ契約をスペースXと結んだ。アマゾンはこれまで他社からロケットを調達してきたが、2026年7月までに約1600基の衛星を配備する必要があり、調達先を衛星通信サービスで競合するスペースXにも広げた。スペースXのウェブサイトによると、同社のロケット1機当たりの標準料金は6700万ドル(約100億円)だ。

 アマゾンは19年から「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」と呼ぶインターネット衛星ネットワークの計画を進めている。24年内のサービス開始を目指しており、地球上のどこでも利用できる高速ブロードバンド接続を大規模に展開したい考えだ。米CNBCによれば、同社は3236基の衛星を地球低軌道(low Earth orbit、LEO)に配備する許可を米連邦通信委員会(FCC)から得ている。だが、その条件として26年までに計画の半分を配備することが求められている。

商業衛星大手と相次ぎ契約もいまだ試験段階

 ロイター通信によると、アマゾンはこのプロジェクトに総額約100億ドル(約1兆4700億円)を投じる計画だ。大量の衛星を配備するため、これまでに77機の大型ロケットを確保している。