親イスラエルだった米有名大学に異変、急増するパレスチナ同情論
変わる米国世論、強硬なネタニヤフに頭抱えるバイデン
2023.11.6(月)
高濱 賛
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強硬派ネタニヤフは米国の説得を一蹴
ジョー・バイデン米大統領による、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦争調停がことごとく失敗している。
ミネソタ州ミネアポリスでの集会では、ユダヤ系市民から「戦争をどう終わらせるのか」と問われてバイデン氏は、こう答えた。
「我々に必要なのは一時休止だと思う。一時休止によって、捕らわれている人たちを脱出させる時間ができる」
ところが、この発言は誤解を招くと判断したのか、ホワイトハウスはその後、「バイデン氏の発言はハマスに人質に取られた人を助け出し、人道支援を行うという意味だ」(つまり停戦ではない)と補足説明した。
米国はじめ欧州連合(EU)などは、今停戦すればハマスにとって有利になるとして、停戦を支持するには至っていない。
(ハマスはこれらの国々から、テロ組織と認定されている)
(whitehouse.gov/press-gaggle-by-deputy-press-secretary-emilie-simons-and-nsc-coordinator-for-strategic-communications-john-kirby-en-route-minneapolis-mn)
一方、アントニー・ブリンケン米国務長官が11月3日、イスラエルを訪問し、ベンヤミン・ネタニヤフ首相や政府高官らと会談した。
ブリンケン氏は、パレスチナ自治区ガザ地区での「人道的休戦」を求めたが、ネタニヤフ氏はこれを一蹴した。
(state.gov/secretary-antony-j-blinken-and-israeli-prime-minister-benjamin-netanyahu-after-their-meeting-2)
同氏はブリンケン氏との会談後、テレビ演説を行い、こう述べた。
「人質の解放が含まれない一時的な停戦を拒否する。ハマスに対する攻撃を全力で続ける」
(timesofisrael/netanyahu-slammed-for-sparking-panic-with-very-rare-shabbat-address-to-the-nation)