バス停近くの駐車場では、大きな赤トラ猫が日向ぼっこしていました。右奥に見える赤銅色のものは、香水を作る蒸留タンクを模した、香水工場のオブジェサイン(立体看板)です。
エズ村の頂上へとのぼる坂道です。かつて住居だった建物の外観躯体はそのままに、土産物店やブティック、カフェなどに改装された店が続いています。
「中世の時代も、こんな感じの風が吹いていたのだろうか。ここに猫がいたら、どんなに心ときめくだろう」と思いながら深呼吸をしたとき、猫が日陰を選びながら通り過ぎました。
ふくよかで柄のはっきりとしたきれいな猫は、急いでいる様子でたんたんと坂道を上がっていきました。
さらに上がっていくと、猫砂(トイレ用の砂)を玄関から外に出している男性がいました。この家には猫がいる!と思って話しかけたら「これ? これはガーデニングに使っているんだ。水捌けがいいし、園芸用より安いからね。うちに猫はいないよ。猫みたいな犬はいるけど」。