ミン・アウン・フライン国軍司令官ミン・アウン・フライン国軍司令官(写真:AP/アフロ)

厳罰化を表明せねばならぬほど汚職が横行

 2021年2月、民主化運動活動家アウン・サン・スー・チーさん率いる民主政府から武力で政権を奪取し、スー・チーさんら政権幹部らの身柄を拘束して軍事政権を樹立したミン・アウン・フライン国軍司令官による強権武力政治が続くミャンマー。軍政が約束した民主的な総選挙は、戒厳令の延長に次ぐ延長で2024年の実施も危ぶまれている。

 総選挙が実施されない主な原因は、国軍と武装市民組織「人民防衛軍(PDF)」や国境付近展開する少数民族武装勢力との戦闘激化による治安悪化であり、国内は実質的な内戦状態に陥っている。

 こうした中、軍政トップであるミン・アウン・フライン氏は、軍政内部で腐敗・汚職が増えていることを明らかにし、閣僚であっても解雇・厳罰に処することを躊躇しない姿勢を明らかにした。

 これはミャンマーで反軍政の立場から報道を続ける独立系メディアの「イラワジ」が伝えたもので、9月29日に首都ネピドーで開催された国家行政評議会(SAC)の席上でミン・アウン・フライン氏が明らかにしたという。

 それによるとミン・アウン・フライン氏は「私的利益のために権力を乱用したとして逮捕された軍の高官や閣僚は、解雇に加えて重い罰則に直面することになる」と警告した。