ブルーノ・マーズ 写真/AP/アフロ

(小林偉:大学教授・放送作家)

さりげなく使用される「洋楽」

 これまで何度も触れてきた、いわゆる昨今の“洋楽離れ”現象。

 そんな中でテレビCMと並び、さりげな~く“洋楽”が流されているのがテレビ・バラエティ番組のテーマ曲なんですよね。

 そこで今回は、そんな“洋楽”特集です。

 現在放送中の地上波バラエティ番組の中で、長く“洋楽”に拘りを持っているのが、笑福亭鶴瓶、藤ヶ谷太輔がMCを務めるTBS系の『Aスタジオ+』。現在のテーマ曲がこちらです。

●SKATE/BRUNO MARS,ANDERSON PAAK,SILK SONIC

 ブルーノ・マーズ、アンダーソン・パーク、シルク・ソニックによる「スケート」という2021年11月にリリースされた、ソウルフルで軽快なナンバーです。

 この番組は、2009年4月に『Aスタジオ』としてスタートした当初から3年半にわたって、ラブ・サイケデリコの「THIS WAY」をテーマ曲として採用。2012年10月からSuperflyの「919」と、J-POPアーティストの曲が選曲されていました。

 しかし、2016年4月にマーク・ロンソンfeat.ブルーノ・マーズの「アップタウン・ファンク」となって以降は“洋楽路線”に移行。その後はパニック!・アット・ザ・ディスコの「ダンシングス・ノット・ア・クライム」、リッゾの「ヘブン・ヘルプ・ミー」と変更され、2023年4月から現在のテーマ曲となっています。

 ブルーノ・マーズ絡みが2度採用されていることをはじめ、いずれもダンサブルなナンバーばかり。番組スタッフの“趣味”が反映されているのは明らか(?)。

 同じTBS系では、こんな曲も。