写真はイメージです(出所:ぱくたそ)

 暇にあかして自分の主張を延々とまくし立てるクレーマー。そうした、ごく一部の人の理不尽な要求によって、大勢の人が不利益を被る事態が起きている。「クレームをつけた者勝ち」の風潮はどうすれば食い止められるのか。「日本で顕在化していくさまざまなリスクに対する防衛術」をひろゆき(西村博之)氏が提示した『日本人でいるリスク』(マガジンハウス)から、一部を抜粋・再編集してお届けする。(JBpress)

「子どもの声がうるさい」とクレーム

 長野市の「青木島遊園地」が、たった1軒の住人から寄せられた「子どもの声がうるさい」というクレームで取り壊されることが大きなニュースになりました。

 このクレームをあげたのは高齢者夫婦で、隣接する児童センターについても、「遊戯室で子どもが遊ぶ音が気になる」と執拗に文句を言ったようです。

 結局、多くの市民の税金でつくられた公園も児童センターも、一組の老夫婦のために使うことができなくなってしまいました。