(河崎 環:コラムニスト)
「おじさんって元気ですよね」
未婚アラサー女子が呆れながら言う。
「15年くらい前に通ってた西麻布のクラブの閉店イベントがあったので、当時の友だちと行ってみたんですよ」。かつての常連客たちが「久しぶり!」「懐かしい!」と再会し、みんな同じだけ歳をとったにもかかわらず相変わらずのテキーラショット飲みなどを披露して、ベロベロになりながら現在の連絡先を交換し合ったそうである。クラブ常連の同窓会、楽しそうである。
すると、すっかり40代おじさんとなった、当時も仕切り役だった常連の一人が、「先日はありがとうございました。無事に帰れた? また今度ぜひ合コンメンバー集めましょう!」とLINEを入れてきたのだという。
「合コン・・・?」
当時10代後半だった女性たちと20代後半だった男性たち、みんなすっかり大人になってしまった今となっては、女性の側だって既婚で家庭生活に忙しくしている人が多い。
「この歳で合コンはないなー、って思って既読無視してたら、2日後にまた『合コンいつにしましょーか?』って来たんですよ。そんなに合コンしたいのかって笑って無視してたら、とうとう電話で連絡が来て(笑)」