他の海洋生物も急激な環境変化に対応するため、今まで以上に餌を捕食して対応しているからだ。
また海水だけでなく河川の水温も上昇していることで、例えばシロザケの大幅な減少を引き起こしてもいる。
北太平洋漁業管理協議会(NPFMC)の会合ではベーリング海での漁獲量の激減が話題になっているものの、同協議会は地球温暖化の原因となる二酸化炭素排出の規制に何の権限もなく、根源的な問題解決には至っていない。
海洋生物のこれ以上の減少を食い止めるため、混獲(操業中に対象以外の海洋生物を捕獲すること)を極力削減し、漁獲資源の保護に努めていくしかない。
しかし、同協議会の委員の一人は「我々はほとんどコントロールできていない」と悲観的だ。
気候変動が歴史的に持続可能な漁業を破壊していることはもはや否定できない。
適応力のある漁業管理の世界的なモデルを作り上げて実行していくしか道はないかもしれない。