ちょうどそこへ通りかかった老婦人から、「この家の人ですか?」と聞かれてびっくり。観光で来ていると答えると、「この家の人に一度ご挨拶したいなと思って。うちの猫がいつもここで遊んでいるから」。
そこへ、子猫が現れました。「不思議だわね。わたしは毎日、この路地を通っているけれど、こんなチビッコは見たことないわ」。老婦人は、赤ちゃん言葉で子猫に話しかけていました。
ふと気がつくと、いつの間にか恰幅のよいオス猫が、わたしの後ろに座って子猫を見ています。彼女に「この猫は、大きくて立派ですね」と話しかけると、「わたしは嫌い、うちの猫をいじめるから。この猫がいると、いっしょに散歩してくれないの」。
そう言われれば、このあたりのボス猫なのかも、という気がしてきました。
路地の先にある道の歩道を猫が歩いていました。シッポの先が白くて、全身とてもオシャレな毛並みです。この猫の柄をいろいろな方向から撮りたいと思ったのですが、わたしの足に絡みついてきたので、近すぎて撮れませんでした。
そのうち落ち着くだろうとしばらく撫でて遊んでいたら、突然猛スピードで走り去ってしまいました。全く気ままな猫でした。