昨年8月、全米オープンに出場したときの大坂なおみ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 このまま25歳の若さでフェードアウトしてしまうのかもしれない。女子テニスの元世界女王・大坂なおみが引退危機に直面している。

 オーストラリアのメルボルンで16日に開幕する全豪オープンにエントリーしていたものの8日になって大会の主催者が、公式ツイッターで大坂の欠場を公表。理由は明らかにされていないが、同大会欠場が公表される前から主催者側の間で大坂の所在確認が取れておらず大混乱に陥っていると海外の複数メディアで報じられるなど相変わらずのドタバタぶりが浮き彫りになっていた。

 もう二度とプロ選手としてツアーに参加することはなく、テニスコートにも立たない可能性を指摘する報道も目立ち始めている。非常に残念なことだが、多くの情報ソースや関係者の話を総合すると、それは現実のものとなりそうな予感が漂う。

ゲーム中、何度もラケットをコートに叩きつける場面も

 テニス4大大会の1つである全豪オープンを大坂は2019年、2021年と2度制している。今年の同大会では2年ぶりの復活Vも期待されていたが、やはり大坂の現状を鑑みれば、はかない願望だったようだ。

 全豪オープンに加え、2018年、2020年と全米オープンも制覇しグランドスラムは通算4勝。アジア初の世界ランキング1位に上り詰めるなど20代前半にして輝かしいキャリアを築き上げた。しかし急速なハイペースで名声を得た半面「転落」も早かった。

 2021年5月の全仏オープンで大会前から宣言していた通り、1回戦勝利後にオンコートのインタビューには応じたものの、自身のメンタルヘルスを守るためとして試合後の会見を拒否し、罰金処分を受けた。2回戦進出を決めながら同大会を棄権すると発表した自身のツイッター上では2018年の全米オープン以来「うつ状態」に悩み続けていたことも告白し、この辺りから順風満帆だったプロキャリアの雲行きが徐々に怪しくなり始めた感がある。