ロシア軍の侵攻から9か月が過ぎた。この間、ハルキウ~イジューム、へルソンがウクライナ軍に奪還された。
東部では、ロシア軍が果敢に何度も攻撃するもののウクライナ軍に撃破されている。
南部では、両軍の砲撃は続いているが、ウクライナ軍は攻勢準備中で、ロシア軍は防御のための壕を構築している。
この期間のロシア軍の損失(ウクライナ軍参謀部発表)をみると、兵器の種類によって、損失の多い時期が異なっている。
基本的には侵攻当初が最も多いのだが、その後減少して、7か月後から増大しているものもある。また、兵員の損失も同じような傾向がある。
この増減は、主に戦いの様相が変わったことによるものである。
地上軍の戦車・装甲車、火砲など、および兵員の損失に区分して、損失の変化と理由、充足の可能性および今後の戦闘の予測について考察する。