*写真はイメージ

 落としどころはどうなるのか。来年3月から北海道日本ハムファイターズの本拠地として開業する新球場「エスコンフィールド北海道」(北海道・北広島市)のグラウンドのサイズに“物言い”がつけられ、いまだ紛糾している。

新球場の設計は実績ある米国の設計会社

 NPB(日本野球機構)も採用している「公認野球規則」では「1958年6月1日以降プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場」と付記される形で本塁からバックネット側にあるフェンスなどの距離は60フィート(18.288メートル)が必要と規定されているが、日本ハムの新球場は15メートルほどしかなく約3メートル足りない。

 この点が11月7日に行われたプロ野球12球団とNPBの実行委員会で取り上げられ、同規則に付記されている“自前”の新球場にもかかわらず基準を満たしていないと指摘されて問題化した。

 11月14日にもプロ野球12球団とNPBは臨時12球団代表者会議を行う。ただここで議題となって話し合いの場が持たれるにしても、すぐに落着するとは到底思えない。

 新球場は来年3月の開業に向けて全体工事の約95%が完了している。デザインを請け負ったのは米国の大手設計会社「HKS」でMLBのテキサス・レンジャーズが本拠地とするグローブライフ・フィールドも手がけているリーディングカンパニーだ。

日本ハムの新球場「エスコンフィールド」を手掛けたHKSが設計したテキサス・レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールド(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)