北東部ハリコフ州の要衝イジュームを奪還したウクライナ。戦争が始まって7カ月、ウクライナ軍が押し返しつつある(写真:ロイター/アフロ)

(羽田 真代:在韓ビジネスライター)

 ロシアがウクライナ攻撃を開始してから早7カ月。攻撃が始まったのが2022年2月24日の冬だったから、我々はあと少しで同じ季節を経験することになる。

 平和な世界に暮らす我々にすれば、「時が経つのは早いな」という感覚だが、ウクライナに住む人たちにとっては怯えて暮らす7カ月だ。自身や家族の身をただただ案ずる7カ月でもあった。さぞかし長く感じたに違いない。

 それでも最近はウクライナ側の良い知らせを聞く機会が増えた。ウクライナの勝利をもって、このロシアによる悪行に終止符が一刻も早く打たれることを祈る。

 韓国では、ロシアとかつての日本を重ね合わせて見る人が少なくない。実際、「日本が韓国を侵略したとき、韓国人は日本の占領に対抗して戦った。ウクライナと同じだ」「ロシアの肩を持つ人は、日本帝国主義者の論理と同じだ」といった意見を聞いたことがある。

 韓国人は事あるごとに「日本は韓国を侵略した」と主張する。そして「植民地支配したのだから、罪を償え」とも言う。
 
 しかし、日本が韓国を侵略した事実はない。「植民地」ではなく「併合」だ。それも韓国に頼まれて、やむを得ず併合したに過ぎない。

 1910年8月29日、「韓国併合ニ関スル条約」を基に大日本帝国は大韓帝国を併合、統治下に置いた。日本が韓国を植民地支配していたのであれば、こんな条約は存在しないはずだ。

 1920年には、日本の皇族から方子女王(韓国名:李方子/イ・バンジャ)が韓国の皇太子に嫁いでいる。どこの国に、植民地支配下に自国の皇族を嫁がせる国があるというのか。韓国の主張する歴史は、辻褄が合わないことが多い。

 残念なことに、世界の一部には日韓併合の史実が史実として認識されていない。