1992年8月25日、統一教会が韓国・ソウルで開催した合同結婚式。歌手・桜田淳子や新体操選手だった山崎浩子も参加したこのイベントは日本で大きな衝撃をもって報じられた。立憲民主党の岡田克也氏が『世界日報』のインタビューを受けていたのはまさにこの年のこと(写真:Fujifotos/アフロ)

(作家・ジャーナリスト:青沼 陽一郎)

 立憲民主党が統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と接点があった党所属の国会議員が14人いたことを公表したのは、23日のことだった。調査で新たに7人が判明した。いずれも統一教会との関係を認識していなかったという。

 共同通信が全国会議員を対象としたアンケートで、関連団体のイベントに出席したり、選挙協力を受けたりしたことがあると回答した自民党所属議員は82人いたとされるが、立憲民主党にも2ケタの議員が統一教会と接点があったことを考えると、国政への浸透度は相当なものだ。

「統一教会との関係、もっとよく調べるべきだった」

 立憲民主党が公表した議員のうち、統一教会系の新聞『世界日報』の取材に応じていたのは4人。枝野幸男前代表が2006年に座談会記事、安住淳元財務相と福田照夫氏が10年にそれぞれインタビュー記事が掲載されていた。

 さらに次期幹事長への就任が予定されている岡田克也元副総理は、自民党に所属していた1992年と旧民主党時代の2001年にインタビュー記事が、02年には座談会記事がそれぞれ掲載されていた。岡田氏は10日の時点で、「統一教会との関係をもっとよく調べるべきだった。弁解の余地はなく反省している」とのコメントを出している。

『世界日報』をめぐっては、10日の内閣改造で留任した林芳正外務大臣が2012年に取材を受けていたことを認め、統一教会との認識はなかったと弁明。同じく入閣した加藤勝信厚生労働大臣や、日本維新の会の馬場伸幸共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表などもインタビュー記事が掲載されていたことが明らかになっている。