山上容疑者に刑事責任能力はあるはず

 山上容疑者は7月25日から、鑑定留置に入っている。精神鑑定で刑事責任能力の有無を調べるのが主な目的だ。

 だが、殺傷能力のある銃を、独自でネットで調べながら完成させて、試射まで行っている。刑事責任を問えないとする心神喪失、あるいは刑を減軽する心神耗弱の人間に、そんなことができるはずがない。事件現場では、1発目を発射したあとに、安倍元首相にさらに近づいて2発目を発射。確実に標的を狙い殺すための的確な判断もできている。刑事責任能力は認められ、まず間違いなく起訴されるはずだ。

 鑑定留置で調べるとすると、母親がのめり込んで財産を奪われた統一教会から、安倍元首相に殺意が向かった心理的な要因や、親が宗教に傾倒した子ども、すなわち“カルト2世”の精神状態が問われるはずだ。その見通しと見解については、すでにまとめている

 山上容疑者の供述から見える宗教依存の親による「カルト2世」への虐待の実態(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71081

 そうなると、元首相とはいえ被害者が1人で、死刑が適用されるのか、日本の刑事司法の在り方の問題だ。