さらに2017年には、屋外に「天空のペンギン」や「天空パス(ペリカン)」を新設、2020年には建物内に「海月空感(くらげくうかん)」を新設するなど、二の矢、三の矢を次々と放つ。

「天空のペンギン」は、近年増えているオーバーハング水槽(上部が手前側にせり出している水槽)だが、前面だけでなく背面もアクリルパネルになっているのが珍しい。水槽の向こうにビル群が見え、都会的な印象だ。

 2011年の改修以降は、水族館プロデューサーの中村元氏の監修および水族館スタッフのアイデアの下、三菱地所設計と大成建設の設計チームが施設を再生している。ビルの屋上という厳しい条件下で魅力的な展示手法を発信し続けるこの水族館は、今も都市型水族館のトップランナーだ。

 後編はこちら。
「水と光に包まれる」幸せな体験ができる水族館ベスト3
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70909