竹島に上陸した李明博元大統領(写真:Yonhap/アフロ)

(ファンドビルダー:韓国コラムニスト)

◎前編「保守派の尹錫悦政権の誕生でも日韓関係が改善されるわけがないこれだけの理由」から読む

 2022年5月24日、朝鮮日報に「傷だらけ金剛松 今でも生きていようか」という題名の記事が掲載された。大まかに言って、以下のような内容の記事である。

「樹齢数百年の美しい金剛松の根元には、V字型の切り傷が数えきれないほど引かれている。蔚珍、盈徳の金剛松に傷がつき始めたのは、第2次大戦の真っ最中である1940年代の初めだ。軍需物資不足に苦しめられた日本が、金剛松に溝をつけ、松やにを採取した跡だ。このようにして集められた松やには加工され、軍用航空機の燃料に使われた。(中略)日帝による深い傷を残した東海岸の金剛松が今なお健在な姿で立っている様子を、最近、洛東静脈の探訪客の写真で確認した」

 金剛松に関連する記事が韓国に大々的に登場したのは、2021年8月だった。当時、主なメディアは「日帝強制占領期間、松やに採取に流した松の涙」などと報道し、反日扇動に出た。その後も、金剛松関連の反日記事はたびたび登場している。簡単に言えば、禁断症状解消のための新しい反日(麻薬)素材を探し回って、発見したものの一つが「金剛松」だったということだ。

 古くなった鉄杭を発見すれば、「日帝が韓国の民族の精気を切るために打ち込んだ鉄杭だ」と事実と無関係に報道し扇動する韓国メディアにとって、金剛松に残した切り傷の発見は、嬉しい「反日特ダネ」に該当する。

 金剛松が象徴的だが、韓国の反日はあまりにも幼稚なことも多く、まるでコメディだ。このようなコメディが如きの反日扇動報道が、韓国人にはよく受け入れられるということが、また実に残念な点だ。

 日韓関係改善のために日本側が直ちに取るべき措置は、今はまだない。日本政府は、尹錫悦政権が日韓関係改善のために必要な前提(正常、常識、法治)を果たしたかどうかだけを確認すれば良い。韓国が、日韓関係改善のための前提を果たしたとなる象徴的なシグナルは、次の二つの措置になるだろう。

1. 国際法に違反した韓国の慰安婦、徴用工関連判決に対する根本的な措置
2. 駐韓日本大使館および領事館前の慰安婦像の撤去

 この二つの措置が満たされないなら、韓国政府には日韓関係改善の意志がないと見ることができる。