ポーランドにあるアウシュビッツ強制収容所

 5月9日のお通夜パレード以降、今現在ロシアが進めている戦争犯罪を考えてみたいと思います。

 不凍港アゾフ海に「カルミウス河」が注ぐ河口地域は歴史的戦略的に重要な位置を占めてきました。

 13世紀チンギス・ハーンとキプチャク遊牧民+ロシア加勢軍が激突しロシアが負けた「カルカ河畔の戦い」から、20世紀ロシア革命でのソ連軍まで、現在「マリウポリ」と呼ばれるエリアは軍靴で踏みにじられてきた800年余の歴史があります。

(こういう基本が報道や解説に載らない。そのようなことでは状況の理解に限界が明らかです)

 冷戦期はウクライナ・エリアに莫大な数の核兵器を配備、旧ソ連政府は河口のアゾフスタリ製鉄所地下には巨大な核シェルターも設置した。

 そして、今そこに立てこもる一般市民を、強固な要塞を元来造った側のロシアが現在も攻めあぐねているのは、自縛の紐の側面があるでしょう。

 そのマリウポリでは、ロシア軍が連行した一般市民を「選別センター」で「親ロシア住民」「愛国者」「裏切者」などに振り分け、「裏切者」はどこかに連れ去られ消えて行きます。

 その劣悪そのものと言っていい実態が報道(https://news.ntv.co.jp/category/international/4efae2b2ffd744c6927a7824931fb804)されていました。

 原稿を読み上げているアナウンサー/声優は元より、外電を受け取ったメディア自体が、実情を理解して放送しているとは思えません。

 この「選別センター」とは、いったい何なのか?