著名な育児論や教育法はたくさんあるけれど、理想通りにいかないのが子育て。だからこそ、机上の空論ではなく、実際に日々悩み、模索しながら子育てに向き合ってきた先輩たちのリアルな声が聞きたい。そんな思いから、独自の育児をしてきた先輩パパママたちの“子育て論”を聞く本連載。記念すべき初回は、天才と呼ばれる松丸四兄弟の父、松丸 悟さんにインタビュー。それぞれの世界で活躍を続ける個性の育て方、一番大切にしていた教育論を聞く前編。
編集・文=石渡寛子
四人四色。第一線で活躍する個性を伸ばす方法とは?
それぞれの道で成功を収めている松丸家の四兄弟。まずはお父様からみた息子たちの“本当の姿”を教えていただいた。
「まず長男の大吾(=メンタリストDaiGo、以下本名の大吾表記)は、本当にgoing my way。言い方を変えると自己中になるのかな(笑)。全員と合わせなくてもいいという考え方ですね。
次男の彗吾は、すごく優しい子です。優しさのあまり周りを気にするものですから、私立中学で環境が変わったときにうまく仲間に入っていけなくて、辛い思いをしたこともありました。
三男の怜吾は、兄弟の中で一番思慮分別があるというか。単なるイエスマンではなく、周りと協調しながらうまくやっている。昔の言葉で言うと、“和して同ぜず”いうタイプです。
四男の亮吾は、柔らかい感じで誰とでも話せるし、人に悪い印象を与えない。これは私に似たんですね(笑)。そしてとにかく負けず嫌いです」