11月14日、ニューヨークに向かう便に乗り込むため羽田空港の搭乗口に向かう小室圭さんと眞子さん夫妻(写真:ロイター/アフロ)

(作家・ジャーナリスト:青沼 陽一郎)

 先月結婚した秋篠宮家の長女の眞子さんと小室圭さんが14日、日本を離れて米国に向かった。

 出発時の羽田空港には100人以上という報道陣や見送り客が押しかけ、その中を警備の警察官に囲まれた2人が悠然と搭乗口に向かう姿がメディアで報じられた。いよいよニューヨークでの新生活がはじまる。

治療が必要なはずの複雑性PTSDは寛解したのだろうか

 だが、ここでひとつの疑問が浮かぶ。

 10月1日に宮内庁が記者会見で公表した眞子さんの「複雑性PTSD」(複雑性心的外傷後ストレス傷害)は寛解したのだろうか。そうでなければ、ニューヨークに旅立たせてよかったのだろうか。複雑性PTSDには治療が必要のはずだ。

 当時の記者会見には、眞子さんを診断したNTT東日本関東病院の秋山剛医師が同席し、文書を公開している。そこでは冒頭にこう解説している。

「眞子内親王殿下は、ご結婚に関する、ご自身とご家族及びお相手とお相手のご家族に対する誹謗中傷と感じられるできごとを、長期にわたり反復的に体験された結果、『複雑性PTSD』(複雑性心的外傷後ストレス障害)と診断される状態になっておられます。

 PTSDでは、強い恐怖を感じるトラウマの体験のために、トラウマを想起させる出来事の回避、何らかのきっかけによるトラウマの再体験、些細な刺激で強い脅威を感じるといった症状が起こります」