(譚 璐美:作家)
7月1日、中国では「中国共産党創立100周年」の記念式典が、北京の天安門広場で盛大に開催された。習近平・国家主席は演説で、中国共産党は「中華民族の偉大な復興のために、歴史書を光り輝かせる偉大な業績を上げた」、「中国共産党がいなければ、新中国はなく、中華民族の偉大な復興もない」として、「強国」という言葉を何度も口にした。
中国共産党は目下9500万人の党員数を誇り、世界最大の政治団体に膨れ上がった。しかし、中国共産党は創立当初のことからして、今も謎だらけなのである。
最初の党全国大会、議事内容も判然とせず
100年前の1921年7月23日頃、上海で第一回中国共産党全国代表大会が開かれた。出席者はわずか13人で、平均年齢は26.4歳。ほぼ半数が現役の大学生だった。出席者はだれも議事録をとっておらず、開催日時も議事内容もあいまい。
開催日時については、近年、ようやく「7月23日」だったと、ほぼ確定したが、すでに毛沢東が「7月1日を創立記念日にしよう!」と決めた後だったので、この事実は闇に葬られた。