春から陽気が大変よいですね。
本稿を記している4月7日は、東シナ海に高気圧が張り出し、全国的に好天に恵まれています。もっとも樺太方面の低気圧の影響で、お天気は次第に下り坂とのことですが。
気象庁の「天気概況」を見てみると
今日は本州付近に高気圧が張り出すでしょう。一方、日本海を気圧の谷が南下する見込みです。沖縄と九州から東海は晴れるでしょう。洗濯日和となりそうです。関東甲信も晴れますが、夕方以降は一部でにわか雨がありそうです(中略)最高気温は平年並みか高いでしょう。
のどかなお天気を伝えているのですが・・・この中に、今年夏の重篤な災害リスクのカギがいくつも潜んでいるように思います。それをお話してみましょう。
地球温暖化そのものだった3月の桜
4月第1週、学校は新学期を迎え、私も春学期の講義を始めたところです。
東大に入って講義初日、私の夜のコマを取り、その後、日付が変わる頃まで質問攻めにしてくる熱心な新入生もありました。私は時間が許す限り、学生には応えるのを四半世紀来、常としています。
窓の外を見ると、新学年の風物詩、桜の花は散りすでに葉桜です。
逆に3月中下旬からは花が開いてとてもきれいでした。私の研究室では総決算として2020年からモーツァルトとベートーベンの交響曲全集の演奏収録を進めており、3月はさながら花見と花吹雪のような美しさのなかで演奏しました。
それに喜んでばかりもいられないと思ったのは「3月の桜」は<地球温暖化>の兆候、というより、温暖化そのものであって、今年の夏は風水害を本格的に心配しておく必要があるかも、と学生たちには話しました。
ここで平均気温の推移をデータに当たって確認してみましょう。