(藤原 修平:在韓ジャーナリスト)
韓国・文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率が、就任以来最低の34%まで落ち込んだ。引き金は、公営企業である韓国土地住宅公社(LH)の職員らによる新都市予定地区への土地投機疑惑である。政府の発表前にLHの職員らが土地を購入したことが問題になっている。
それにしても、よくも今まで高い支持率を維持できたものだと逆に感心する。政権発足から4年が経とうとしている時期の34%という支持率は、実は歴代トップである。しかも、ついこの間まで40%前後に踏みとどまっていたのだ。
政権発足からその後の推移を見てみると、一部の期間を除いて文大統領がずっとトップを保っている。つまり韓国の大統領として、文在寅氏は優等生なのだ。
失政とスキャンダル続きの文政権
しかしながら、文大統領のこれまでの政策は、どう考えてもその高い支持率に寄与しているとは思えない。