(山田 珠世:上海在住コラムニスト)
上海国際マラソンが、11月の最終日曜日である29日に行われ、成功裏に終了した。
コロナ禍にもかかわらず、大会開催が決定すると全国から参加申込者が殺到し、申込者は何と12万人に上ったという。だが最終的にはフルマラソンのみの出場者9000人に絞り込んでの開催となった。
新型コロナウイルスはまだ完全には終息していない。それにもかかわらず、なぜ上海マラソンへの申込者は減らなかったのか。上海に住む筆者も日ごろから感じていることだが、その大きな理由として「きっと徹底した感染対策が行われるはずだ」という安心感があったに違いない。
また上海市では11月5~10日の6日間、「中国国際輸入博覧会」が開かれた。今年(2020年)は、コロナ禍で海外からの中国への渡航がままならず、開催を危ぶむ声が聞こえていた。それでも、ふたを開けてみると、展示面積は前年比3万平方メートル増の36万平方メートル、世界100カ国余りから約2800社が出展し、買い手が成約の意向を示した金額は前回を2.1%上回る726億2000万米ドルと、大成功の結果となった。