今回は、グローバルな暗い現実を日本発の叡智で吹き飛ばそうというトピックスです。
このところ、芸能人「自殺」の報が続きました。また全面的な芸能人ではなく、リアリティ番組でプライバシーをメディア公開していた人の自殺というケースも社会問題化しています。
人はどういうとき、自殺するのでしょうか?
一般論では言えませんが、私の過去40年ほどの人生経験の中では、「目の前の事態に絶望して自殺」というケースは、決して多くはありません。
むしろ、見えない先の「不安」にとりつかれ、目の前が見えなくなってしまうことの方が、よほどたちが悪い。
そこから「前鬱」そして本格的に「鬱状態」となり、投薬治療などしても、その断薬期などにトラブルがあって、未遂が幾度かあった後、既遂となってしまう・・・。
そんなことが、一度ならずありました。
私のかつての担当編集者のお一人は、長年社内で虐めに遭っていましたが、かばってくれた上司の定年退職が引き金となり、「漠然とした不安」から取り返しのつかないことになってしまいました。
こうした事態は国を問いません。
とある欧州の国で大学教授として一線の仕事をしていた友人は、ご自身の定年退職と大きな手術で体の自由を失ったことがきっかけになって、周囲が少し目を離した隙に、悔やみ切れない結果となりました。
遺された周囲が慚愧の念に長くとらわれることとなっています。