中学生へのキャリア教育が町の将来決める
人口減少、若者世代の流出回避は全国市町村共通の目標です。僕が4月から移住している宮崎県都農町も若者世代の流出が超過。
町で唯一の中学校のキャリア教育に町を挙げて全力で取り組むことで、町の未来に希望が持てるはず。キャリア教育は、もはや個人だけのものではないのです。
地元に住みたいけど仕事がない?
都農町では2040年に老年人口が生産年齢人口を上回ります。15~19歳が全区分の中で最も転出超過が多い51人、次が20~24歳の47人と続きます。
転出超過の要因は進学と就職です。
都農町では今年度末で町内唯一の高校も閉校になり、より一層、若者世代の流出が増えてしまいます。
「都農町人口ビジョン(令和2年7月)」によると、地元にUターンを希望する人は5割近く、地元に住みたい人の方が住みたくない人を上回っています。
地元に住み続けるために望むことは「希望する仕事があること」が最も多い47.7%。
地元にいい仕事がある事実を伝える
地元に就職するために望むことは「安定した給料」が75.8%、「町内の会社の求人情報」25.8%、「町内の会社の詳しい情報」18.7%、「町に新しい会社ができる」16.5%、「農林漁業の職場体験」12.1%、「企業での職場体験」11.0%、「会社をつくるための資金支援」7.7%。
高校生たちに「都農町での仕事」が情報や体験として届いていないことが一つの流出要因になっているのではないかと思いました。
高校が閉校になってしまう都農町では、中学生までの間に、町には将来帰ってきたいと思えるだけの魅力を再発見できること、町にはいいいい仕事がたくさんあるという事実と、これからできそうだという可能性をどう見聞きし、体験できるかがとても重要になります。