(山田 珠世:中国・上海在住コラムニスト)
新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が時折起きつつも、現時点では感染の抑え込みに成功していると言える中国。筆者が住む上海では、地下鉄やバスなどではマスク着用が依然必須となっているが、公共交通機関以外ではマスクなしで外を出歩く人もちらほら見かけるようになった。
そんな上海で、中国人の友人らと話をしていてよく話題になるのは「コロナが終息したら、どこに旅行にいくか」。国全体の経済発展とともに、ここ数年、旅行は中国人の趣味のようなものになりつつある。
コロナ前、上海市民の旅行先と言えば、3連休程度の短い休暇だと、市内か、ちょっと遠出をして浙江省、江蘇省辺りを検討する人が多かった。一方、子どもの夏休みや冬休み、国慶節(建国記念日)など1週間を超える長期休暇になると、海外旅行を計画する人が圧倒的に増える。さて、そんなときはどこを選ぶ人が多いのか?