密教法具にみる世界観
神が、この世をつくったとしたならば、いかにしてつくられたのか。
ユダヤ教やキリスト教の旧約聖書『創世記』には天地創造の7日間の流れが記されている。
まず、最初に神は暗闇に光をあて、昼と夜ができた。2日目に神は空を創った。3日目に大地と海が生まれ、地には植物が生えた。4日目に神は太陽と月と星を創った。
5日目に魚と鳥を創り、6日目に獣と家畜、そして神に似せた人を創り、7日目に神は休んだ。
主なる神は、見た目が美しく、かつ美味な果実がなる、あらゆる木を地に生やさせ、楽園、エデンの園の中央には、生命の樹と智慧の樹を植えた。
その生命の樹と智慧の樹の双方の果実を食べると、人は神に等しき能力と永遠の命が得られるとされた。
よって、神は、その果実を人が食してはならないと禁令を発した。
だが、それを無視したアダムとイヴは智慧の樹の実を食べ、エデンの園から追放された。
人間は、それぞれが得意とする分野において、学問、スポーツ、経済、技術、芸術・・・など自分が一番になりたいと思うもので、さらには、もし、可能なら世界でトップに立ちたいと願うものである。
それを目指して、いまの自分自身をバージョンアップさせるために人は、日々、精進を重ねている。