筆者が投資を始めた目的は「副業の代わり」?
ここで、筆者が投資を始めた目的についてお話ししたいと思います。
筆者が投資を始めたのは、まだ20歳代の、サラリーマンだった頃でした。
営業所に勤務していた時には、夜勤や残業があったので、お手当をたっぷりいただいていました。
なので、たっぷりのお手当を貯金に充てていたのです。
ところが。
「本社勤務」に栄転(?)した途端、夜勤や残業がなくなり、たっぷりのお手当がそっくりなくなってしまいました……。その結果、なんと、お給料の手取りだけでは家賃の支払いすら、ままならなくなってしまったのです。
先述の通り、お手当を貯金に充てていましたので、貯金を取り崩せば、何とか生活することができました。しかし、本社勤務がいつまで続くのか、いつ営業所勤務に戻ることができるのか、皆目、検討がつきません。
貯金を取り崩しているだけでは、お金はみるみるうちに減っていくだけです。
「貯金がいつ底をつくのか」という恐怖心が付きまといました。加えて、副業も厳しく禁止されている会社です。
そんな時、新聞広告の見出しが目に留まりました。
『銀行で投資信託が買える』……世に言う「投資信託の銀行窓販解禁」です。
そこで、先述の少しばかりの貯金の一部を……そうです、投資に充てることを思いつきました。自身が副業するのではなく「お金に働いてもらう」ことにして、「貯金の寿命を延ばす」ことを考えたのです。
そして、銀行の窓口に投資信託の相談に行き、投資信託に投資するための手続きも行いました。
これが筆者が若い時の「投資の目的」であり、また「投資を始めたきっかけ」でもあります。
「私に合う投資」って?
繰り返しになりますが、投資を行うには元手が必要です。
だからといって、何十万円もの大金は必要ありません。投資を始めるなら、少額でもOKですよ。
「少額って、いくらなの?」
「一括(=一度だけ)の投資」なら、1万円からOKです。
「積立(=毎月、こつこつ)の投資」なら、1000円から始められるサービスもあります。
そうなんです。投資には「積み立て」感覚で行うやり方だってあるんですよ。
筆者が考える「私に合う投資」=ライフスタイルやライフプランニングで異なる投資
投資は、投資を行う方の年代や目的によって、そのやり方が異なってくると筆者は思っています。そうです、投資のやり方って、ライフスタイルやライフプランニングによって異なるんです。
筆者が考える「私に合う投資」、つまりライフスタイルやライフプランニングによって異なる投資のイメージを、以下の表にざっくりとまとめてみました。
年代(ライフスタイル) | 目的や現在の状況(ライフプランニング) | 投資のやり方 |
---|---|---|
60歳代以上(子育てが終わっている*) | まとまった現金をお持ちで、 老後資金の準備も十分。 |
「お金の価値」を維持する分散投資 |
50歳代~60歳代前半(子育てが終わっている*) | 現金や貯蓄性の生命保険が少なく、これから老後資金の準備を行う。 | 積み立て分散投資 |
30歳代~40歳代半ば(DINKSや独身の方) | まとまった現金はないが、毎月なら投資資金が出せる。 | 積み立て集中投資と個人年金保険の併走 |
20歳代~30歳代半ば(お子様が5歳以下) | お子様の進学資金のため。 | 積み立て分散投資と学資保険の併走 |
40歳代半ば以下(家族構成に関わらず) | 潤沢な余裕資金を持っていて、ライフイベントに充てる資金も十分にある。 | 「お金の価値」を維持する分散投資と集中投資の併走 |
年齢に関わらず | とにかくお試しでやってみたい | 集中投資 |
*お子様が大学生など、子育てが終わっていないものの、今後の教育資金の目途が立ってる方も含みます
拙稿では、これまで「偏らない投資」として分散投資について述べてきましたが、上の表では「集中投資」という言葉が出ています。
そうなんです。実は、ライフスタイルやライフプランニングによっては、分散投資よりも、集中投資の方が望ましい場合もあると、筆者は考えています。
集中投資については、もう少し後の方で述べてみたいと思います。
次回からは「ライフスタイル別&ライフプランニング別の投資」についてです。
その1回目は「お金の価値を維持する分散投資、その商品の選び方」です。