(後藤 健生:サッカージャーナリスト)
サッカーの国際大会「E-1 サッカー選手権」が韓国の釜山で開かれている。東アジアサッカー連盟主催のこの大会。男子の大会と女子の大会が同時に行われるのが特徴で、日本からも森保一監督率いる男子代表と高倉麻子監督率いる女子代表(なでしこジャパン)がそろって参加している。
ただ、現在の男子日本代表のレギュラークラスはほとんどがヨーロッパのクラブ所属なのだが、この大会には海外のクラブに所属している選手は招集できない。つまり、大迫勇也や南野拓実、柴崎岳といった主力は参加できないのだ。したがって、日本代表にとっては国内組のバックアップの層を拡大し、オリンピックチームの若い選手たちに経験を積ませるための大会といった位置づけだ。今年のJリーグで最優秀選手となった仲川輝人(横浜F・マリノス)などの新戦力に期待したい。
いずれにしても、今回の大会は成績よりも選手起用や試合内容に注目すべきだろう。
サッカーの世界では独立国扱いの香港
注目の試合は、もちろん最終日(12月19日)に行われる日韓戦。韓国もやはり主力の海外組抜きとはいえ、ハイレベルな試合が期待できるだろう。
その日韓戦の直前に行われる中国と香港の試合も注目される。なにしろ、現在、香港は民主派の要求で揺れに揺れている最中なのだから。