「健康的なたばこ」は潜在ニーズを掘り起こせるか
最後に登壇したのが、グループ・ヘッド・オブ・PRRP サイエンスを務めるクリス・プロクター氏。「ニコチンそのものが悪いのではなく、燃焼されるたばこが有害物質を出す。ニコチンだけを取り出すと、必ずしも悪ではない。煙に含まれる化学物質が有害なのだ」とし、「gloは燃やすのではなく『加熱』。だから99%の有害成分を削減している」と説明した。
さらに、さまざまな実験結果を披露。屋内で実験や生物へのテスト、バイオマーカーなどはいずれも「著しい差異を示し、紙巻きたばこに比べて有害物質を大幅削減。室内空気への影響も低い」とした。
以上の3名の登壇を持って、記者説明会は終了したが、何よりも日本の加熱式たばこ市場を非常に重視していることが伺えた。喫煙者自体は減少傾向にある日本。既存の喫煙者のパイを奪うだけでなく、健康リスク低減の可能性を秘めた製品によって新しいニーズを掘り起こせるのか、注目したい。