米国の市場調査会社eマーケターによると、今年(2019年)の世界のネット広告費は3332億5000万ドル(約35兆5000億円)となり、昨年から17.6%増加する見通し。今年は初めてネット広告が全広告費の半分(50.1%)を占めると同社は予測している。
2強で5割強のシェア
ネット広告の収入が多い企業は、1位から米グーグル、米フェイスブック(FB)、中国アリババ・グループ(阿里巴巴集団)、米アマゾン・ドット・コム、中国バイドゥ(百度)の順。
このうち、グーグルとフェイスブックのシェアはそれぞれ31.1%と20.2%で、今年もネット広告市場は複占が続くとeマーケターはみている。
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スモールプレーヤーが急成長
ところが最近の動向を見ると、他のネット企業が業績を伸ばしている。グーグルとフェイスブックの複占は変わらないものの、これらスモールプレーヤーが2強を切り崩し始めたと米CNBCは報じている。
例えば、写真共有サービスの米ピンタレスト(Pinterest)の今年4~6月期の売上高は前年同期比62%増の2億6100万ドルだった。