鳩山首相が初訪韓、李大統領と対北朝鮮で連携を確認

2009年10月、韓国を訪問した鳩山由紀夫総理(当時。左から2人目)と幸夫人(右)を迎える韓国の李明博大統領(当時。右から2人目)と金潤玉大統領夫人(左、200

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 文喜相議長は、この2月8日(現地時間)米国メディアとのインタビューで、慰安婦問題の解決に向けては「日本を代表する(安倍晋三)総理、またはすぐに退位する(明仁)天皇が謝罪することが望ましい」と話し、明仁天皇を「戦争犯罪主犯の息子」と称した。これに、日本政府は直ちに遺憾の意を表明し、文議長の発言撤回と謝罪を要求した。しかし、文氏は数回にわたり、「謝る理由がなく、発言を問題にするのは安倍政権の策略」と主張してきた。

「天皇が謝罪を」発言を支持した韓国のメディアもトーンダウン

「謝罪する事案ではない。10年前からの持論であり、今も根本的な解決策については、そう思っている」(2月12日訪米中の韓国記者団との記者会見で)

「リーディングステート(先導する国家)資格を持つためには果敢に謝罪しなければならない。(ドイツのように)土下座まで見せればもっと良い」、「謝罪すべき方が謝らず、私に謝罪しろというのはどういうことか。泥棒と居直りだ」(2月15日訪米日程を終えた直後、韓国マスコミとの記者会見で)

「10年以上も維持している私の持論だ。だから(私が)謝る理由がない。状況を日本国内で政略的に利用しているのではないかという疑問を持っている。もどかしいだけだ」(2月22日韓国メディア『オーマイニュース』のインタビューで)

 文在寅(ムン・ジェイン)政権と与党は文氏の発言を積極的に援護した。韓国外交部は文氏の発言は「真正性が必要だという趣旨」とし、発言撤回や謝罪に対する勧告をしないとの方針を日本側に伝えた。当時の与党の院内代表だった洪永杓(ホン・ヨンピョ)議員は「(文氏の発言は)適切な要求だ」と述べ、文在寅大統領の側近である宋永吉(ソン・ヨンギル)議員も「(文氏の)天皇謝罪要求は正しい」「無礼者はむしろ日本のほう」と、文議長の肩を持った。

 さらに、韓国メディアも、文氏に謝罪を求めた日本政府に対し、「泥棒の居直り」「妄言」「無礼」などの表現を使って非難し、文氏を援護した。