欧州のアマゾン従業員がスト決行、ブラックフライデーに合わせ

スペイン・サンフェルナンドデエナレスにあるアマゾン・ドットコムの配送センター(2018年11月23日撮影)。(c)OSCAR DEL POZO / AFP〔AFPBB News

 アマゾン・ドットコムが、今年(2019年)7月中旬に、中国国内のマーケットプレイス事業から撤退すると、英ロイターや米ブルームバーグなどの通信社が4月17日に伝えた。

物流センターも閉鎖か

 ロイター通信によると、アマゾンは現在、同国の出店業者に対し、7月18日までにマーケットプレイスを閉鎖することや、出店業者向けのサービスを中止することを伝えている最中という。今後90日間で、出店業者向けのサービスを縮小し、物流センターに及ぼす影響について検討する。物流センターのいくつかは、閉鎖する可能性があると、事情に詳しい関係者は話している。

 中国の業者は今後、アマゾンを通じて同国の顧客に商品を販売できなくなるが、国外の顧客には、引き続き販売できる。

 一方、アマゾンの中国サイトは今後も存続する。中国の消費者は、アマゾンのサイトで同国の業者から商品を買えなくなるが、米国、英国、ドイツ、日本からの商品は注文できる。

 また、アマゾンの電子書籍端末「Kindle(キンドル)」 や、デジタルコンテンツは購入できる。アマゾンが企業向けに提供している、クラウドコンピューティングサービスも継続するという。

 そして、アマゾンは今後中国で、国外製品の輸入販売や、クラウドサービスといった収益性の高い事業に集中すると、ロイター通信は伝えている。