(花園 祐:中国在住ジャーナリスト)
中国のシンクタンク、中国音数協遊戯工委(GPC)および伽馬数据(CNG)によると、2018年の中国ゲーム市場規模は前年比5.3%増の2144.4億元(約3.5兆円)に達したとのことです。この市場規模は日本の約2倍であり、自動車市場同様、既に米国を上回る世界最大のゲーム市場となっています。
また激しい国内競争を経て、中国のゲーム開発力も近年目覚ましく向上しています。海外展開も積極的に行われるなど、今やゲーム輸入国から輸出国への転身も現実になりそうな気配です。
そこで今回は、日系ゲーム業界にとってももはや無視できない中国ゲーム市場について、各種データを交えつつ解説していきたいと思います。
10年で10倍超の急拡大
下の図は過去10年間における中国ゲーム市場規模とその成長率をグラフ化したものです。見ての通り、2008年にはわずか185.6億元(約3020億円)しかなかった市場は、2018年には2144.4億元(約3.5兆円)に達しており、この10年間で10倍超もの急拡大を遂げていることがわかります。