ドリアンピザに、ドリアン鍋・・・。
ドリアンの原産地、東南アジアのレストランのメニューにもないドリアンをメインに使った料理が、中国で人気だ。
特に、これからの本格的な冬到来で注目度の高いドリアン鍋は、ビタミンB1など栄養度が高くミネラルも豊富で、ドリアンマニアを釘づけにしている。
乾燥した冬には美容にも効果があるとして、流行に敏感な上海の若い女性の間で人気急上昇中。最もトレンディーな食べ物の一つとして定着しつつある。
上海の繁華街にある「ココナッツ・チキン・ホット・ポット」でも、「ドリアン鍋は人気で、月に数十キロほどのドリアンを使う」(同店関係者)と言い、まさにこれからがシーズン到来、稼ぎ時だ。
ドリアンは、日本では高級フルーツ店や百貨店などでしかお目見えしない珍しい東南アジアの果物。原産はマレーシア・インドネシア(ボルネオ島)だ。
見たことはあっても、味わったことがない日本人が多いのではないだろうか。
ラグビーボールより少し小さいくらいの大きさで、全体がトゲで覆われた何ともミステリアスな果物である。
「玉ねぎが腐ったような」「汗でぐっしょり濡れた靴下」のような強烈な匂いを発するが、「匂いは地獄、味は天国」とも言われる。一度食べると病みつきになってしまう日本人も意外に多い。
かく言う筆者もその一人だが、ほかのフルーツとは比較にならないほど栄養価が豊富で、しかも強精作用がある。